TVアニメ「惡の華」コンセプトE.P.「惡の花譜」 発売日:2013.6.26 商品番号:KICS-1916 価格:¥1,714+税 【収録曲】 M1. 花 -a last flower- / ASA-CHANG&巡礼 M2. 惡の華 -仲村佐和- / 宇宙人【ゲストボーカル:後藤まりこ】 M3. 惡の華 -春日高男- / 宇宙人【ゲストボーカル:の子】 M4. 惡の華 -佐伯奈々子- / 宇宙人【ゲストボーカル:南波志帆】 M5. 惡の華 -群馬県桐生市- / 宇宙人 M6. 花 -a last flower- (歌無し) M7. 惡の華 -仲村佐和- (歌無し) M8. 惡の華 -春日高男- (歌無し) M9. 惡の華 -佐伯奈々子- (歌無し) M10. 惡の華 -群馬県桐生市- (歌無し) BONUS TRACK 光蘚 / Base Ball Bear |
花 -a last flower-/ ASA-CHANG&巡礼
この曲には、沢山の絶望と諦めと否定と、その先の希望とが詰まっていると思います。それは、僕が「惡の華」を描くにあたって目指しているものとぴったり重なって、なのでこの曲をエンディングに、とお願いしました。
そして出来上がった、現在の新しい「花」は、より深い絶望をたたえていて、けれどもまたその分希望の色も濃くなって、かつ突き抜けてポップに響くのが素晴らしいと思いました。
アニメのエンディングには入っていない後半の、早鐘をつくような鼓動と、「否!」の叫びを是非聴いて欲しいと思います。
ここで歌われる「水」とは何なのか、それを求めて「惡の華」を描いています。
惡の華-仲村佐和-/ 宇宙人【ゲストボーカル:後藤まりこ】
曲の前半のイライラ感、後半の絶望感、とても端的に仲村を表していると思いました。後藤まりこさんの歌声は、決して自棄になったり壊れたりせず、まっすぐ前を向いて歌っている感じがして素晴らしいと思いました。
「希望」を「すいこんでしまう」「果たされないから」という歌詞は、本当に漫画を読み込んでくださったのがわかって、感動しました。
惡の華-春日高男- / 宇宙人【ゲストボーカル:の子】
しのさきさんのイメージが「光GENJI感」だというのを伺って、ものすごく納得しました。最初聴いたときはびっくりしたんですが、聴けば聴くほどくせになる。気がつくと口ずさんでしまう曲です。
の子さんは、すごくまっとうに、ほとんど演技をするように歌っていて、それにもびっくりしました。
「ひとりにさせない」の呼応のさせかたもにくいです。
惡の華-佐伯奈々子- / 宇宙人【ゲストボーカル:南波志帆】
この、前半のいい意味で取ってつけたようなポップさが、佐伯をよく表していて素晴らしいです。南波志帆さんの歌声はすごく可愛くて、でもどこか怖くなるような透明さがあります。
間奏で一変する空気、そしてサビの静かな乱れ方はまさに佐伯だと思いました。
「すこしとりみだしてしまいました」、この「もとに戻る感じ」こそ佐伯の肝だと思います。
惡の華-群馬県桐生市- / 宇宙人
前奏の、遊園地のような音を聴いたとき、ゾッとしました。というのも、昔桐生の町には、中心部の商店街の真ん中に遊園地があって、観覧車がそびえていたそうです。
僕の両親が子供の頃のことだそうですが。静かに、淡々と、この町の絶望を綴るかのような歌詞が好きです。
しのさきさんは、突き放すように遠くから歌ってるみたいで、冷たさと潔癖さがあります。そこが素晴らしいと思いました。
全曲通して、アレンジと間奏がかっこよくて。
色々な記憶をぶち込んだようで、そこも、昔大いに栄えて、そのまま時を経て錆びついた桐生という町を象徴しているようだとも思います。
光蘚 / Base Ball Bear
9分もあるとは思えない、聴いているうちに、痛くも心地いい感傷にうっとりしてあっという間に聞き終えてしまいます。色々な記憶、無様だったり死にたくなったりした記憶が、意志とは関係なく呼び出されてきて戸惑いました。
なんとなく、惡の華で言うと7巻以降の、高校生になった春日を重ねて聞きました。
小出さんはずっと漫画も読んでくださっていて、うれしいです。